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霊園・寺院 更新日:

八柱霊園の墓じまいは何から始める?費用・手続き・改葬先をやさしく解説

出典:公益財団法人東京都公園協会

「八柱霊園にあるご先祖のお墓、最近お参りできていない…」という方も多いのではないでしょうか。開園から90年以上が経つ八柱霊園では、遠方に暮らす家族が増えたことなどを背景に、管理が行き届かないお墓が目立つようになっています。

実は墓じまいをすれば、遠くに住んでいても安心して供養を続けられる方法に切り替えることができます。手続きは複雑に思えるかもしれませんが、順を追って進めれば決して難しいものではありません。

この記事では、八柱霊園での墓じまいにかかる費用の目安や手続きの流れ、そして墓じまい後の改葬先までをやさしく解説します。「何から手をつければいいかわからない」「費用や進め方に不安がある」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

八柱霊園の墓じまいについて、霊園の特徴、墓石撤去や改葬手続きの費用相場、手続きの流れ、改葬先の選択肢をまとめています。

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八柱霊園とはどんな霊園?墓じまいを検討する前に知っておきたい基礎知識

八柱霊園は、都立霊園でありながら千葉県にあるという少し珍しい霊園です。墓じまいをスムーズに進めるために、まずは以下の基礎知識を押さえておきましょう。

  • 所在地・アクセス・管理事務所の連絡先
  • 都立霊園ならではの特徴|公募制度と居住要件

所在地・アクセス・管理事務所の連絡先

八柱霊園の所在地は、千葉県松戸市田中新田です。JR武蔵野線「新八柱駅」または新京成線「八柱駅」南口からバスに乗り、「八柱霊園前」で下車すれば徒歩5分ほどで到着します。

墓じまいの相談や書類のやり取りは、基本的に管理事務所が窓口になります。問い合わせ先は以下の通りです。

項目内容
窓口八柱霊園管理事務所
電話番号047-387-2181
受付時間8:30〜17:30(書類受付は16:30まで)
休業日年末年始(12月29日〜1月3日)

事前に電話で流れを確認してから訪れると、手続きがスムーズに進みやすいでしょう。

参照:東京都立霊園「八柱霊園

都立霊園ならではの特徴|公募制度と居住要件

八柱霊園は昭和10年に開園した、東京都立霊園の中で唯一千葉県に位置する霊園です。約105ヘクタールという広大な敷地に、6万区画を超えるお墓が並んでいます。

ここで注意したいのが、新たに墓所を求める場合は、抽選による公募制度が採用されているという点です。申込みは例年6〜7月頃の期間限定で、都内または松戸市に5年以上(合葬墓の場合は3年以上)継続して居住していることなどの居住要件が設けられています。

ただし、この居住要件は「新規に墓所を申し込む場合」の条件です。すでにお墓をお持ちの方が墓じまい(墓所の返還)をすること自体には、居住要件は関係ありません。

一方で、墓じまい後に同じ八柱霊園内の合葬墓へ改葬したい場合は、その申込みに居住要件や時期の制限がかかる点は覚えておきましょう。

参照:東京都「令和8年度 都立霊園の使用者を募集します

八柱霊園の墓じまいにかかる費用相場|内訳と目安を解説

墓じまいでは、墓石の撤去工事費だけでなく、いくつかの費用がかかります。事前に全体像を把握しておくと資金計画が立てやすくなるでしょう。

  • 墓石撤去工事費
  • 閉眼供養・お布施
  • 行政手続きにかかる実費
  • 改葬先にかかる費用

墓石撤去工事費

墓石の撤去工事費は、区画の面積や墓石の量、重機が入れる立地かどうかによって変わります。石材店によって示されている水準は、おおむね1㎡あたり数万円〜です。たとえば、4㎡程度の区画であれば数十万円程度、面積が広くなるほど総額も上がっていく傾向にあります。

ただし、これはあくまで一般的な水準であり、実際の金額は現地調査を踏まえた見積もりでなければ確定しません。複数の石材店から相見積もりを取ることをおすすめします。

閉眼供養・お布施

墓石を撤去する前には、お墓に宿るとされる魂を抜く「閉眼供養」を行うのが一般的です。僧侶を手配してお経をあげてもらい、お布施を包みます。

八柱霊園は宗教不問の公営霊園で、特定のお寺の檀家になる必要がないため、菩提寺がない場合は石材店経由で僧侶を紹介してもらうこともできます。お布施の金額は依頼先によって幅がありますので、事前に確認しておくと安心です。

行政手続きにかかる実費

改葬許可申請や証明書の発行には、数百円程度の手数料がかかる場合があります。金額は手続きの内容によって異なるため、申請窓口となる松戸市役所や霊園管理事務所に確認しましょう。

改葬先にかかる費用

墓じまいのあとにご遺骨をどこへ納めるかによっても、費用は大きく変わります。八柱霊園内の合葬墓を利用する場合や、永代供養墓・樹木葬などに改葬する場合の費用については、後述の「墓じまい後の改葬先の選択肢」で詳しくご紹介します。

なお、八柱霊園は寺院墓地とは異なり、お寺との檀家関係を解消する必要がないため、寺院墓地の墓じまいで話題になりやすい「離檀料」を心配する必要は基本的にありません。

八柱霊園の墓じまいの手続きの流れ

墓じまいの手続きは、必要な書類さえ揃えれば順を追って進めることができます。ここでは、大まかな流れと申請窓口について解説します。

  • 墓じまい(墓所の返還・改葬)の手続きステップ
  • 改葬許可申請の窓口と必要書類

墓じまい(墓所の返還・改葬)の手続きステップ

八柱霊園の墓じまいは、一般的に次のような流れで進みます。

  1. 親族と話し合い、ご遺骨の改葬先を決める
    墓じまいは、後になって親族間のトラブルにつながりやすい手続きです。誰がお墓の管理をしてきたか、遺骨をどこに納めるかについて、着手前に関係者としっかり話し合っておきましょう。
  2. 改葬先から受入証明書などを取得する
    永代供養墓や合葬墓などの新しい納骨先が決まったら、その施設から遺骨を受け入れる旨を証明する書類(受入証明書など)を発行してもらいます。この書類は後の改葬許可申請に必要です。
  3. 松戸市役所で改葬許可を申請する
    受入証明書などをもとに、松戸市役所で改葬許可を申請します。審査を経て「改葬許可証」が交付されると、正式にご遺骨を移すことができるようになります。
  4. 石材店に墓石の撤去工事を依頼する
    撤去工事を行う石材店を選び、見積もりを取ったうえで契約します。都立霊園である八柱霊園では、石材店を自由に選べるため、複数社に相見積もりを依頼することができます。
  5. 閉眼供養を行い、ご遺骨を取り出す
    墓石を撤去する前に、僧侶に閉眼供養を行ってもらい、その後カロート(納骨室)からご遺骨を取り出します。
  6. 墓石を撤去し、区画を更地に戻す
    石材店が墓石や基礎部分を撤去し、区画を元の状態(更地)に戻します。廃材は産業廃棄物として適切に処分されます。
  7. 霊園管理事務所に工事完了を報告し、墓所を返還する
    工事が完了したら、八柱霊園管理事務所に完了報告を行い、墓所の返還手続きを済ませます。
  8. 改葬先にご遺骨を納骨する
    最後に改葬許可証を添えて、新しい納骨先にご遺骨を納めます。これで墓じまいは完了です。

寺院墓地の墓じまいでは、住職への相談や離檀の手続きが必要になることが多いですが、八柱霊園は宗教不問の公営霊園のため、その点はシンプルです。ただし、都立霊園ならではの書類のやり取りがあるため、次の項目で詳しく確認しましょう。

参照:厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律の概要

改葬許可申請の窓口と必要書類

改葬許可の申請先は、現在お墓がある市区町村の役所です。八柱霊園は東京都立霊園ですが、所在地は千葉県松戸市のため申請窓口は松戸市役所になります。

申請窓口松戸市役所
主に必要な書類改葬許可申請書・埋蔵証明書・受入証明書(改葬先が発行)など
埋蔵証明書の発行元八柱霊園管理事務所

必要書類は申請者の状況によって異なる場合があるため、事前に松戸市役所と八柱霊園管理事務所の両方に確認しておくと、手続きの手戻りを防げます。

参照:松戸市「市民課

墓じまい後の改葬先の選択肢

墓じまいをしたあと、ご遺骨をどこに納めるかは重要な決断です。ここでは、代表的な選択肢を紹介します。

  • 八柱霊園内の合葬墓
  • 永代供養墓・樹木葬・納骨堂
  • 散骨・手元供養
  • 別の霊園に新たに一般墓を建てる

八柱霊園内の合葬墓

墓じまいのあと、同じ八柱霊園内にある合葬墓(合葬埋蔵施設)に改葬する方法です。慣れ親しんだ場所で引き続きお参りができます。

使用料の目安は、埋蔵の方法によって異なります。

埋蔵方法使用料の目安(1体あたり)
一定期間個別に安置したのち共同埋蔵約13万円
最初から共同埋蔵約5.3万円

注意したいのは、合葬墓への申込みは年1回、期間限定(例年6〜7月頃)でしか受け付けていないという点です。タイミングを逃すと、次の公募まで1年近く待つことになるため、早めの準備をおすすめします。

また、一度合葬墓に納めたご遺骨は、あとから個別に取り出すことができません。この点は事前によく理解したうえで判断しましょう。

参照:東京都「令和8年度 都立霊園の使用者を募集します

永代供養墓・樹木葬・納骨堂

「承継者がいなくても供養を続けてもらいたい」という方には、永代供養墓・樹木葬・納骨堂も選択肢になります。いずれも霊園や寺院が遺骨を管理してくれるため、お墓の管理に悩まされることがなくなります。

永代供養墓合祀型・個別安置型など、供養の形はさまざまです。
樹木葬墓石の代わりに樹木を墓標とします。自然に還るイメージの供養方法です。
納骨堂屋内施設にご遺骨を安置する方法で、天候を気にせずお参りできます。

費用や供養の形は施設ごとに大きく異なるため、複数の候補を比較しながら検討することをおすすめします。

散骨・手元供養

「お墓という形にこだわらない」という方には、散骨や手元供養という方法もあります。

散骨海や山などにご遺骨をまく供養方法です。海洋散骨などの専門業者に依頼するのが一般的。
手元供養ご遺骨の全部または一部を自宅で保管したり、分骨してペンダントなどに納めたりする方法です。

どちらも、必ずしも「すべての遺骨を手放す」必要はなく、一部を手元に残しながら残りを別の方法で供養することも可能です。

別の霊園に新たに一般墓を建てる

引っ越し先の近くなど、お参りしやすい場所に新たにお墓を建て直すという選択肢もあります。

新しい霊園を選ぶ際は、宗教・宗派を問わずに利用できるかを確認しておきましょう。あわせて、将来お墓を管理する人がいなくなったときに、永代供養へ移行できるプランがあるかも確認しておくと安心です。

費用は、霊園の種類(公営・民営・寺院墓地)・区画の広さ・墓石のグレードによって大きく変わります。事前に複数の霊園を比較し、資料請求や見学をしたうえで検討することをおすすめします。

石材店選びと費用を抑えるコツ

八柱霊園は都立霊園のため、墓石の撤去工事を依頼する石材店を自由に選ぶことができます。ここでは、石材店選びと費用を抑えるためのポイントを紹介します。

  • 相見積もりを取って比較する
  • 地元密着の石材店を検討する
  • 行政書士など手続き代行サービスを頼る

相見積もりを取って比較する

複数の石材店から見積もりを取ることで、費用の相場感がつかめるだけでなく、不当に高い金額を提示されるリスクも避けられます。見積もりを比較する際は、金額だけでなく作業内容の内訳や追加費用の有無まで確認しておくと安心です。

見積もりが「一式」とだけ記載されている場合は、後から追加費用を請求されることもあるため注意しましょう。

地元密着の石材店を検討する

大手の石材店やポータルサイトには、実績や保証体制が充実しているという安心感があります。一方で、広告費や仲介手数料が費用に上乗せされている場合もあるため、八柱霊園の参道沿いにある地元密着の石材店にも見積もりを依頼し、比較してみるとよいでしょう。

地元密着の石材店は、霊園特有の搬入経路や手続きに慣れていることが多く、工事がスムーズに進みやすいというメリットもあります。

行政書士など手続き代行サービスを頼る

改葬許可申請などの行政手続きに不安がある場合は、お墓の手続きを専門に扱う行政書士に相談する方法もあります。書類の準備や役所とのやり取りを代行してもらえるため、手続きに時間を割けない方や、進め方に不安がある方には心強いサポートになるでしょう。

遠方に住んでいて役所や管理事務所に足を運びにくい方には、特に心強い選択肢です。

八柱霊園の墓じまいに関するよくある質問

八柱霊園の墓じまいについて、よく寄せられる疑問をまとめました。

  • 墓じまいにはどのくらいの期間がかかりますか?
  • お墓が遠方でも墓じまいはできますか?
  • 補助金や助成金は使えますか?
  • 離檀料は必要ですか?
  • 合葬墓の申込みに間に合わなかった場合はどうすればいいですか?
  • ご遺骨が複数体ある場合、手続きは大変ですか?
  • 墓じまいをしないまま放置するとどうなりますか?
  • 墓じまいの相談は誰にすればいいですか?

期間や費用、遠方からの手続きなど、不安に感じやすいポイントを中心にまとめています。ご自身の状況に近い項目から確認してみてください。

墓じまいにはどのくらいの期間がかかりますか?

一般的には、改葬先を決めてから墓所の返還が完了するまで、数ヶ月程度かかることが多いです。

改葬先に八柱霊園内の合葬墓を選ぶ場合は、申込みが年1回・期間限定のため、タイミングによってはもう少し時間がかかることもあります。

お墓が遠方でも墓じまいはできますか?

はい、可能です。墓石の撤去工事や閉眼供養は、現地の石材店に依頼すれば立ち会いなしで進められる場合もあります。

行政手続きも郵送でのやり取りに対応していることが多いため、遠方に住んでいることを理由に諦める必要はありません。

補助金や助成金は使えますか?

墓じまいに関する補助金・助成制度を設けている自治体は、全国的に見てもごくわずかです。

松戸市で利用できる制度があるかどうかは、松戸市役所に直接確認することをおすすめします。

離檀料は必要ですか?

離檀料は、寺院墓地からお墓を移す際に、お寺との関係を解消するお礼として渡すお布施のことです。

八柱霊園は宗教不問の公営霊園で檀家になる必要がないため、離檀料は基本的に発生しません。

合葬墓の申込みに間に合わなかった場合はどうすればいいですか?

八柱霊園内の合葬墓は申込みが年1回のため、タイミングを逃すと次の公募まで待つ必要があります。

その間は、いったん永代供養墓や納骨堂など、随時申し込める改葬先に納めておく方法もあります。

ご遺骨が複数体ある場合、手続きは大変ですか?

ご遺骨の数だけ、埋蔵証明書や改葬許可証などの書類が必要になるため、その分手間は増えます。

ただし、手続きの流れ自体は1体の場合と変わりません。

墓じまいをしないまま放置するとどうなりますか?

管理料の滞納が一定期間続くと無縁墓として扱われ、霊園側の判断で合葬墓などに改葬されてしまう可能性があります。

お墓の管理が難しくなってきたと感じたら、早めに墓じまいを検討することをおすすめします。

墓じまいの相談は誰にすればいいですか?

まずは八柱霊園管理事務所に、墓所の状況や手続きの流れを確認するのがおすすめです。

そのうえで、墓石の撤去工事は石材店に、行政手続きに不安がある場合は行政書士に相談すると、スムーズに進められます。

まとめ

八柱霊園の墓じまいは、事前に流れを理解しておけば、決して難しい手続きではありません。改葬先を決め、松戸市役所で改葬許可を取得し、石材店に撤去工事を依頼するという基本の流れを押さえておきましょう。

改葬先には、八柱霊園内の合葬墓のほか、永代供養墓・樹木葬・納骨堂・散骨・手元供養など、さまざまな選択肢があります。八柱霊園内の合葬墓を選ぶ場合は、申込みが年1回・期間限定である点に注意が必要です。

費用面では、石材店から複数の相見積もりを取ることで、納得できる金額で進めやすくなります。八柱霊園は宗教不問の公営霊園のため、離檀料の心配がないのも安心材料のひとつです。

お墓の管理に不安を感じたら、無縁墓になってしまう前に墓じまいを検討することが大切です。ご家族やご親族としっかり話し合いながら、納得のいく形で墓じまいを進めていきましょう。

笑顔の墓じまいでは、経験豊かなお墓の専門家が、費用の見積もりから手続きのご相談までトータルでサポートしています。八柱霊園の墓じまいでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

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