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お墓の処分方法とは?墓じまいとの違いから費用・手続きまで解説

お墓処分の方法について、緑豊かな墓地で一人の女性が墓石を見つめる様子を配し、墓じまいとの違いや費用、手続きのポイントを伝えるアイキャッチ

「実家のお墓を処分したいけれど、何から手をつければいいか分からない…」そう感じている方は少なくありません。

お墓の処分には、法律で定められた手続きがあり、正しい順番を踏まないと後からトラブルになることもあります。

この記事では、お墓の処分方法や実際の流れと併せて、費用相場や自分でできるかどうかの判断基準までまとめて解説します。お墓の処分を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

お墓の処分について、墓じまいとの違い、家族への相談から墓石撤去までの6つの手順、費用相場、処分時の注意点をまとめています。

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お墓の処分とは?墓じまいとの違い

「お墓の処分」と「墓じまい」は、同じ意味で使われることも多い言葉ですが、厳密には指している範囲が異なります。まずはこの違いを整理しておきましょう。

用語指している範囲
お墓の処分墓石を解体・撤去し、墓地を更地に戻す作業そのもの
墓じまい閉眼供養(魂抜き)〜遺骨を新しい供養先に移すまでの一連の流れ全体

「お墓の処分」は、「墓じまい」という一連のプロセスの中の一工程にあたります。

ただし、「お墓の処分」も墓じまい全体を指す言葉として使われるのが実情です。そのため、この記事でも「お墓の処分」を「家族への相談から遺骨を新しい供養先に移すまで」として解説していきます。

お墓を処分する流れ・手順

お墓の処分は、思いつきで進められるものではなく、いくつかのステップを踏む必要があります。一般的な流れを見ていきましょう。

  1. 家族・親族に相談する
    お墓は家族全体に関わるものなので、独断で進めるのは避けましょう。費用の負担についても、この段階で話し合っておくとスムーズです。
    中には反対意見が出ることもあるため、時間をかけて丁寧に説明し、納得してもらうことが大切です。
  2. 新しい供養先を決める
    永代供養墓や樹木葬など、遺骨の行き先を先に確保しておきます。改葬許可申請には受入先の証明書が必要なため、この順序は前後させられません。
    複数の候補を見学・比較したうえで費用や立地、宗旨・宗派の条件を確認しておくと安心です。
  3. 墓地の管理者に伝える
    寺院墓地であれば住職へ、公営・民間霊園であれば管理事務所へ墓じまいすることを連絡します。特に寺院の場合は、いきなり撤去の意向を伝えるのではなく、早めに相談するのが望ましいです。
    長年お世話になってきた経緯を踏まえ、丁寧な対応を心がけましょう。
  4. 役所で改葬許可を申請する
    お墓がある市区町村の窓口で改葬許可申請書を提出します。埋葬証明書・受入証明書とあわせて、必要書類をそろえておきましょう。
    自治体によって必要書類や様式が異なる場合があるため、事前に窓口へ確認しておくと二度手間になりません。
  5. 閉眼供養を行う
    寺院墓地では、墓石を解体する前に住職による閉眼供養を行うのが一般的です。石材店の工事日程とあわせて調整します。
    お布施の金額に迷った場合は、遠慮せずお寺に直接尋ねて構いません。
  6. 墓石を解体・撤去し、遺骨を新しい供養先へ移す
    工事後は墓地を更地にして管理者へ返還し、遺骨を新しい供養先に納めます。返還時には、墓地管理者による確認が入ることもあるため、日程には余裕を持たせておきましょう。

順番を誤ると手続きが滞ってしまうこともあるため、流れを把握したうえで進めることをおすすめします。

お墓の処分にかかる費用相場

お墓の処分にかかる費用は、主に「墓石の解体・撤去費用」「宗教的な費用」「手続き費用」の3つに分かれます。それぞれの目安を確認していきましょう。

費用項目目安補足
墓石解体・撤去費用1㎡あたり10万円程度〜立地や重機の搬入しやすさによって変動する
出骨費用3万〜5万円程度遺骨を取り出すための費用
閉眼供養(お布施)3万〜5万円程度僧侶への謝礼として必要
離檀料0〜20万円程度お寺の格式や檀家であった年数により異なる
改葬許可申請の手数料無料〜数百円程度自治体により異なる
新しい供養先の費用0〜150万円程度永代供養墓・樹木葬・納骨堂など選ぶ供養方法により幅が大きい

見積もりを取る際は、内訳が明確に記載されているかを確認しましょう。「一式」とだけ書かれた見積書は、後から追加費用が発生しやすい傾向があるため注意が必要です。

お墓の処分は自分でできる?業者に頼むべき?

お墓の処分は、必ず業者に依頼しなければならないわけではありません。ただし、実際には自分で対応するのが難しい場面も多くあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

  • 自分で行う場合
  • 業者に依頼する場合

自分で行う場合

お墓の処分に関する役所での手続き自体は、自分で進めることも可能です。改葬許可申請書の入手・提出、寺院や霊園とのやり取りなど、書類上の手続きに限れば専門知識がなくても対応できる部分はあります。

ただし、墓石の解体・撤去は専門的な技術と重機が必要な作業のため、個人で行うのは現実的ではありません。無理に自分で解体しようとすると、墓地や周囲を傷つけてしまう危険もあります。

業者に依頼する場合

墓石の解体・撤去は、石材店などの専門業者に依頼するのが一般的です。現地調査から解体・更地化・廃材処分まで一括して任せられるため、手間や失敗のリスクを大きく減らせます。

費用はかかりますが、閉眼供養の日程調整や書類の相談に応じてくれる業者も多く、初めての方ほど心強い選択肢といえます。役所での手続きだけ自分で行い、解体工事のみ業者に依頼するという分担も可能です。

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お墓を処分した後の遺骨の供養方法

墓石を撤去したあとは、取り出した遺骨をどこかに納める必要があります。代表的な供養方法は以下の5つです。

  • 永代供養墓
  • 樹木葬
  • 納骨堂
  • 散骨
  • 手元供養

それぞれ費用や特徴が異なるため、順番に見ていきましょう。

永代供養墓

永代供養墓は、寺院や霊園が永代にわたって管理・供養を続けてくれる形式です。費用は10万〜150万円程度で、合祀タイプは個別に区画を持つタイプよりも安くなる傾向があります。

跡を継ぐ人がいなくても供養が途切れない点が、選ばれる大きな理由です。一定の年忌を過ぎると合祀墓に移されるケースが多いため、契約時に条件を確認しておくと安心でしょう。

樹木葬

樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花を墓標として遺骨を埋葬する方法です。費用は5万〜150万円程度で、永代供養墓と同様に埋葬形式によって差が出ます。

「自然に還る」という考え方に共感して選ぶ方が多く、多くのプランに永代供養がセットになっています。里山型・公園型・ガーデニング型など、雰囲気の異なるタイプが増えているのも近年の特徴です。

納骨堂

納骨堂は、屋内の施設に遺骨を安置する供養方法です。費用は10万〜100万円程度で、ロッカー式・仏壇式・自動搬送式などタイプによって金額が変わります。

天候に左右されずにお参りでき、駅から近い施設も多いため、アクセスの良さを重視する方に向いています。空調が効いた屋内施設も多く、高齢の家族でも無理なく通える点も選ばれる理由の一つです。

散骨

散骨は、遺骨を粉末状にしたうえで海や山などの自然にまく供養方法。費用は5万〜30万円程度で、改葬先の中では比較的費用を抑えやすい選択肢です。

遺骨を粉末状にする工程や散骨場所の選定には法律・マナー上の配慮が必要なため、個人で行うより専門業者に依頼するのが安心です。

なお、散骨後は決まった参拝場所がなくなるため、お参りの習慣を大切にしたい方は、その点も踏まえて検討するとよいでしょう。

手元供養

手元供養は、遺骨の一部または全部を自宅で安置・供養する方法です。費用は0〜10万円程度と、5つの選択肢の中で最も費用を抑えられます。

改葬先をすぐに決めなくてよい安心感がある一方、将来的な取り扱いは家族と話し合っておくとよいでしょう。小さな骨壺やペンダントに加工し、いつも身近に置いておく方法を選ぶ方も増えています。

お墓を処分するときの注意点

お墓の処分にはお金と人間関係が絡むため、進め方を誤ると後悔につながりやすい面があります。事前に押さえておきたいポイントを確認しておきましょう。

  • 独断で進めず、家族・親族の了承を得る
  • 離檀料に法的な支払い義務はない
  • 石材店の見積もりは複数社で比較する
  • 新しい供養先を決めてから着手する

なかでもトラブルになりやすいのが離檀料です。相場が定まっていないぶん、寺院によって提示額に差が出やすく、納得できない場合は支払う前に相談する余地があります。

また、無許可で墓石を解体・撤去することは法律違反にあたるため、改葬許可を取得してから工事に着手してください。

お墓の処分に関するよくある質問

最後に、お墓の処分を検討している方からよく寄せられる質問をまとめました。

  • お墓の処分には、どのくらいの期間がかかりますか?
  • 墓石の処分だけを業者に依頼することはできますか?
  • 無縁墓になっているお墓も処分できますか?
  • お墓の処分に補助金は使えますか?

一つずつ見ていきましょう。

お墓の処分には、どのくらいの期間がかかりますか?

家族との話し合いから納骨まで含めて、目安は2〜3ヶ月程度です。改葬先の選定や書類のやり取りに時間がかかると、それ以上長引くこともあります。

墓石の処分だけを業者に依頼することはできますか?

多くの石材店では、解体・撤去工事のみの依頼にも対応しています。役所での手続きや供養先の手配は自分で行い、工事部分だけを業者に任せるという分担も可能です。

無縁墓になっているお墓も処分できますか?

管理者が不明な無縁墓であっても、一定の手続きを踏めば処分できる制度が用意されています。官報での公告や、墓地内での1年間の立札掲示などを経る必要があり、通常の改葬より時間がかかる点に注意しましょう。

参照:厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律施行規則

お墓の処分に補助金は使えますか?

墓じまい専用の補助金を設けている自治体は限られており、多くの地域では制度自体がありません。利用したい場合は、まずお住まいの市区町村の窓口に確認してみることをおすすめします。

まとめ

「お墓の処分」と「墓じまい」は、厳密には指す範囲が異なる言葉です。とはいえ、実際に進める作業自体はほとんど変わりません。流れを事前に把握しておけば、迷うことなく進められるでしょう。

費用については石材店によって差が出やすいため、複数社から見積もりを取り、内容を比較したうえで依頼先を決めることをおすすめします。

分からないことがあっても、一人で抱え込む必要はありません。笑顔の墓じまいでは、そうしたお悩みに一つひとつ丁寧に向き合います。お墓の処分をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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