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墓じまいの基礎情報 更新日:

墓じまいとは?意味から手順・費用まで徹底解説

墓じまいとは何かを解説する記事のアイキャッチ。緑豊かな墓地と花を供えた墓石を背景に、墓じまいの意味や手順、必要な手続きを紹介しています。

「墓じまい」という言葉を耳にしたけれど、実際に何をすることなのかよく分からない。そう感じている方は多いのではないでしょうか。

お墓の管理が難しくなったり、遠方に住んでいて頻繁にお参りできなかったりと、悩みのきっかけは人それぞれです。

実は、墓じまいの意味や流れを正しく知っておくことで、親族間のトラブルを避けながら、納得のいく形で進めていくことができます。

この記事では、墓じまいの基本的な意味から具体的な手順、費用の目安までをやさしくご紹介します。「墓じまいを考え始めたけれど、何から手をつければいいか分からない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

墓じまいとは何かを解説し、お墓を閉じる意味や改葬との違い、墓じまいを進める7つの手順、選ぶ理由と放置した場合のリスクをまとめています。

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墓じまいとは

墓じまいという言葉は聞いたことがあっても、「改葬」との違いまで正確に理解している方は少ないかもしれません。まずは基本の意味を整理しておきましょう。

  • 墓じまいの意味
  • 改葬との違い

墓じまいの意味

墓じまいとは、今あるお墓から遺骨を取り出し、墓石を解体・撤去して墓地を更地に戻し、寺院や霊園に使用権を返還することをいいます。

  • お墓そのものを「閉じる」手続き
  • 墓石の撤去には石材店への依頼が必要
  • 更地に戻した後、墓地の使用権を寺院や霊園に返す

先祖代々のお墓であっても、管理が難しくなった場合には墓じまいを選ぶ方が増えています。後継者がいない・遠方に住んでいるなど、理由はさまざまです。大切なのは、「お墓を手放すこと」に罪悪感を持ちすぎず、これからも無理なく供養を続けられる形を選ぶという視点です。

改葬との違い

墓じまいとセットでよく使われるのが「改葬」という言葉です。この2つは似ているようで、指している内容が異なります。

言葉意味
墓じまい今あるお墓を撤去し、更地に戻すこと。
改葬遺骨を今の場所から別の場所へ移すこと。

つまり、墓じまいは「お墓を閉じる作業」、改葬は「遺骨の引っ越し」を指す言葉です。多くの場合、墓じまいをする際には遺骨を別の場所に移す必要があるため、改葬の手続き(改葬許可の取得など)もあわせて行うことになります。

ただし、同じ墓地内にある永代供養墓へ遺骨を移す場合は、改葬許可が不要になるケースもあります。手続きが必要かどうかは、事前に自治体や霊園に確認しておくと安心です。

墓じまいが増えている理由

墓じまいを選ぶ人は年々増えており、その背景にはお墓を取り巻く社会の変化があります。

厚生労働省の調査によると、全国の改葬件数は2020年度の11万7,772件から2024年度には17万6,105件へと、5年間で約1.5倍の増加です。

特に2022年度以降は増加のペースが加速しており、墓じまいが特別なことではなく、身近な選択肢になりつつあることがうかがえます。増加の背景には、次のような理由が挙げられます。

理由詳細
後継者がいない子どもがいない・遠方に住んでいるなどの理由で、お墓を継ぐ人がいないケース
お墓が遠方にある実家を離れて暮らす人が増え、頻繁にお墓参りができない
管理の負担が大きいお墓の掃除や管理費の支払いを長期間続けることが難しい
終活の一環として自分の代で整理し、子どもや孫に負担を残したくないという前向きな選択

こうした事情は、どれも珍しいものではありません。それぞれの理由について詳しく確認していきましょう。

参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「令和2年度(2020年度)衛生行政報告例 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数」「令和6年度(2024年度)衛生行政報告例 埋葬及び火葬の死体・死胎数並びに改葬数

後継者がいない

近年は子どもがいない・遠方で暮らしている家庭が増えています。

お墓は代々受け継いでいくものというイメージがありますが、継ぐ人がいなければ管理する人もいなくなってしまいます。特に一人っ子同士の結婚が増えたことで、双方の家のお墓をどう守っていくかという課題に直面する方も少なくありません。

こうした事情から自分の代で区切りをつけ、負担を次の世代に残さない選択として墓じまいを検討するケースが増えています。

お墓が遠方にある

進学や就職を機に地元を離れ、そのまま都市部で生活基盤を築く方は珍しくありません。実家のお墓が遠方にあると、お盆やお彼岸のたびに帰省するのも簡単ではなく、「気づけば数年間お参りできていない」という状況になりがちです。

お墓は日頃の手入れがあってこそ良い状態を保てるものですが、距離があるとそれも難しくなります。そこで、自宅の近くで供養を続けられる場所へ改葬する形で、墓じまいを選ぶ方が増えています。

管理の負担が大きい

お墓の維持には、雑草取りや墓石の清掃といった日常的な手入れに加え、寺院や霊園への管理費の支払いが継続的に必要です。

年齢を重ねて体力的にお墓参りが難しくなったり、管理費の負担が家計に重くのしかかったりすることもあるでしょう。特に一人で複数のお墓を管理している場合は、負担はさらに大きくなります。

こうした管理の手間や費用を軽くしたいという思いから、永代供養墓など管理の負担が少ない供養方法へ切り替える方が増えています。

終活の一環として

近年は、自分の人生の終わり方について元気なうちから考える「終活」という言葉が広く浸透しています。

お墓についても例外ではありません。自分が元気なうちに身の回りを整理し、残される家族に負担をかけたくないと考える方が増えています。

実際に墓じまいを経験した家族の様子を見て、自分の代でも同じ思いをさせたくないと考えるようになったという声も多く、前向きな備えとして墓じまいを選択肢に入れる方が増えています。

墓じまいを始める前に確認したい3つのこと

実際に墓じまいを進める前に、押さえておきたい確認事項が3つあります。あとから慌てないよう、最初にチェックしておきましょう。

ポイント詳細
祭祀承継者を確認するお墓の管理や供養を引き継ぐ「祭祀承継者」が、墓じまいの決定権を持ちます。自分が承継者でない場合は、承継者や親族との話し合いから始めましょう。
お墓の現状を確認する何代にもわたるお墓では、納められている遺骨の数や名前が分からないこともあります。改葬許可証は遺骨1体ごとに必要となるため、事前に把握しておくと手続きがスムーズです。
放置した場合のリスクを知っておくお墓を長期間放置すると「無縁墳墓」とみなされ、官報への掲載と現地への立札の掲示によって1年間の公告期間を経たのち、墓地の管理者によって改葬される場合があります。大切なお墓をこうした形にしないためにも、早めの検討が安心につながります。

この3点をあらかじめ確認しておくだけで、その後の話し合いや手続きがぐっとスムーズになります。順番に確認していきましょう。

祭祀承継者を確認する

お墓の管理や供養を引き継ぐ人のことを「祭祀承継者」と呼び、この人が墓じまいを進める上での決定権を持ちます。

祭祀承継者は、故人による指定があればその人が、指定がなければ慣習に従って決まるのが一般的です。自分が祭祀承継者にあたるのかどうか分からない場合は、まず親族の中で誰がその立場にあるのかを確認しましょう。

承継者以外の人が単独で手続きを進めてしまうと、後から「聞いていなかった」というトラブルにつながりかねないため、最初の段階できちんと整理しておくことが大切です。

お墓の現状を確認する

先祖代々受け継がれてきたお墓の場合、何人分の遺骨が納められているのか正確に把握できていないことも珍しくありません。

過去帳や墓誌に記録が残っていれば手がかりになりますが、記録が失われていたり実際の人数と食い違っていたりするケースもあります。

改葬許可証は遺骨1体ごとに発行が必要な書類のため、人数が分からないまま手続きを進めると、後から書類の不足に気づき、二度手間になってしまうことも…。事前に寺院や霊園に相談し、可能な範囲で現状を確認しておくと安心です。

放置した場合のリスクを知っておく

お墓の管理者が長期間不明のまま放置されると、そのお墓は「無縁墳墓」とみなされ、官報への掲載と現地への立札の掲示によって1年間の公告期間を経たのち、墓地の管理者の判断で改葬されることがあります。

一度この手続きが進んでしまうと、後から遺族の意向を反映させることは難しくなるでしょう。管理が難しくなってきたと感じた時点で先送りにせず、早めに墓じまいを検討することが、大切なお墓を望まない形にしないための備えになります。

参照:厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律施行規則

墓じまいの流れ|7つのステップ

墓じまいは、いくつかの手続きを順番に進めなければいけません。全体の流れを先に知っておくと、見通しを立てやすくなります。

墓じまいは、おおむね次の7つのステップで進みます。

  1. 家族や親族と話し合う
    墓じまいをする意向を伝え、新しい納骨先についても一緒に検討しましょう。
  2. 寺院・霊園に意向を伝える
    現在のお墓を管理している寺院や霊園に相談し、手続きの進め方を確認します。
  3. 改葬先を決める
    永代供養墓や樹木葬など、遺骨の新しい納骨先を決めます。受入証明書の発行が必要です。
  4. 改葬許可の申請を行う
    役所で「改葬許可申請書」を提出し、改葬許可証の交付を受けます。遺骨1体ごとに申請が必要です。
  5. 閉眼供養を行う
    魂抜きとも呼ばれる儀式で、遺骨を取り出す前にお墓に感謝を伝えます。
  6. 遺骨を取り出し、墓石を撤去する
    石材店に依頼し、遺骨の取り出しと墓石の解体・撤去を行い、墓地を更地に戻します。
  7. 新しい納骨先へ納骨する
    改葬先で納骨式や法要を行い、墓じまいが完了します。

一つひとつの手続きは難しいものではありませんが、寺院や親族との調整に時間がかかることもあります。余裕を持ったスケジュールで進めていきましょう。

墓じまいにかかる費用の目安

墓じまいでは複数の項目の費用が発生するため、総額の目安と内訳を事前に把握し、安心して準備を進められるようにしましょう。

墓じまいにかかる費用は、お墓の広さや改葬先の種類によって幅がありますが、総額でおよそ30万円〜150万円程度が目安といわれています。主な内訳は次のとおりです。

項目目安金額
墓石の解体・撤去費用10万円〜30万円程度
閉眼供養のお布施3万円〜5万円程度
離檀料(お寺への感謝の気持ちとして)3万円〜20万円程度
改葬許可申請などの行政手数料数百円〜数千円程度
新しい納骨先の費用(永代供養・樹木葬など)数万円〜100万円程度

なお、離檀料には法律上の明確な基準がありません。国民生活センターにも、高額な離檀料を求められたという相談が寄せられており、金額に納得がいかない場合は、まず寺院とよく話し合うことがすすめられています。

また、自治体によっては墓じまいにかかる費用の一部を助成する制度を設けている場合があるため、まずはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

墓じまいをした後、遺骨をどこに納めるかによって、これから先の供養の仕方が大きく変わります。主な供養先には次のような選択肢があります。

墓じまい後の供養先の選び方

供養先特徴
永代供養墓寺院や霊園が管理・供養を引き継いでくれるお墓
樹木葬樹木や草花を目印にして遺骨を埋葬する方法
手元供養遺骨を自宅で保管し、身近な場所で供養する方法
散骨遺骨を海や山などの自然にまく方法

何を大切にしたいかによって、合う選択肢は変わってきます。ここでは3つの視点から選び方を紹介します。

  • 費用を重視して選ぶ
  • 管理のしやすさ・継承者の有無で選ぶ
  • 故人への想いで選ぶ

費用を重視して選ぶ

やはり気になるのは費用という方も多いのではないでしょうか。供養先によって費用の傾向には違いがあります。

供養先特徴
永代供養墓個別に安置する期間が長いタイプほど費用がかかりやすく、供養先の中では比較的高額になる傾向があります。
樹木葬一般墓のような墓石代がかからないため、永代供養墓よりも費用を抑えやすいといわれています。
手元供養自宅で保管する方法のため、大きな費用はかかりにくいのが特徴です。
散骨墓地や納骨先を新たに用意する必要がないため、費用を抑えやすい方法です。ただし業者に依頼する場合はプラン費用がかかります。

費用だけで選ぶと後悔につながることもあるため、別の視点もあわせて確認してみてください。

管理のしやすさ・継承者の有無で選ぶ

「お墓の管理を子どもや孫に任せたくない」という場合は、継承者を必要としない供養先が向いています。

供養先特徴
永代供養墓寺院や霊園が管理を引き継いでくれるため、継承者がいなくても利用できます。
樹木葬多くの場合、永代供養がセットになっており、管理の負担が少なくて済みます。
手元供養管理は自宅で行うため、将来的に「誰が引き継ぐか」を考えておく必要があります。
散骨管理する対象そのものが残らないため、負担が生じにくい方法です

将来にわたって管理の手間をどこまで減らしたいかを基準に考えると、選択肢を絞り込みやすくなります。

故人への想いで選ぶ

供養先を選ぶうえでは、費用や管理のしやすさだけでなく、ご自身やご家族の気持ちも大切な判断材料です。

供養先特徴
永代供養墓手を合わせる場所を残しておきたい方に向いています。
樹木葬自然に還してあげたいという想いが強い方に選ばれています。
手元供養いつでも故人を近くに感じていたい方に向いている方法です。
散骨自然に還りたいという故人の希望を叶えたい場合に選ばれますが、後から「お参りする場所が欲しい」と感じる家族もいるため、事前の話し合いが大切です。

正解が一つに決まるものではないため、家族の中で気持ちを共有しながら、納得できる形を選んでいくことが大切です。

墓じまいでよくあるトラブルと対策

墓じまいは、進め方を誤るとトラブルに発展することがありますが、事前に典型的な事例を知っておくことで多くは防ぐことができます。

  • 離檀料をめぐるトラブル
  • 親族間の同意トラブル
  • 遺骨の数の相違

離檀料をめぐるトラブル

離檀料とは、檀家をやめる際にお寺へ感謝の気持ちとして包む金銭のことですが、明確な基準は定められていません。

国民生活センターには、寺院から高額な離檀料を求められたという相談が寄せられており、中には数百万円規模の請求事例も報告されています

トラブルを防ぐためには、次のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 離檀料の支払いは法律上の義務ではなく、あくまで慣習であること
  • 金額に納得がいかない場合は、まず寺院とよく話し合うこと
  • 話し合いが難しい場合は、自治体の消費生活センター(消費者ホットライン188)へ相談できる

日頃からお世話になっている気持ちを大切にしつつ、無理のない範囲で対応することが安心につながります。一人で抱え込まず、早めに相談先を頼ることも大切です。

参照:独立行政法人国民生活センター「墓・葬儀サービス(相談件数や傾向)」「「墓を引っ越しする」と言ったら、寺から高額な費用を要求された(見守り情報)

親族間の同意トラブル

墓じまいは、祭祀承継者の判断だけで進められる手続きですが、他の親族に相談なく進めてしまうと、後から不満やトラブルにつながることがあります。

具体的には次のようなケースです。

  • 「知らないうちにお墓がなくなっていた」という反発を招く
  • 遺骨の扱いや新しい供養先の希望が親族間で食い違う
  • 費用の負担割合をめぐって意見が対立する

早い段階で親族に相談し、墓じまいの目的や進め方、費用の分担について共有しておくことが、円満に進めるための近道です。

一度こじれると修復に時間がかかるため、最初の一歩を丁寧に踏み出しましょう。

遺骨の数の相違

長年にわたって使われてきたお墓では、開けてみて初めて、記録されている遺骨の数と実際の数が異なっていると分かるケースが少なくありません。過去帳や墓誌に記載のない遺骨が、一緒に納められていることがあるためです。

改葬許可証は遺骨1体ごとに発行される書類のため、数が食い違っていると申請の段階で書類が不足し、手続きが止まってしまうことがあります。

こうした食い違いを防ぐには、事前に寺院や霊園へ相談し、記録と実際の状況を照らし合わせておくことが大切です。数が分からない場合も、窓口に相談すれば対応方法を案内してもらえます。

墓じまいに関するよくある質問

最後に、墓じまいを検討する中で特に多く寄せられる疑問をまとめました。手続きの細かい点や判断に迷いやすいポイントを中心に紹介します。

  • 改葬許可証は遺骨1体につき1枚必要ですか?
  • 墓じまいをしないとどうなりますか?
  • 離檀料の相場はいくらですか?
  • 祭祀承継者は誰が決めるのですか?
  • 墓じまいは自分だけの判断で進めても良いですか?
  • 墓じまいの費用は誰が負担するべきですか?
  • 墓じまいにかかる期間はどのくらいですか?
  • 墓じまい後にお参りする場所はどうなりますか?

一つずつ確認していきましょう。

改葬許可証は遺骨1体につき1枚必要ですか?

はい、改葬許可証は遺骨1体ごとに1枚必要です。1つのお墓に複数の遺骨が納められている場合は、その人数分の申請が必要になります。

申請の際は、それぞれの遺骨について「埋蔵証明書」を墓地の管理者から発行してもらい、市区町村の窓口に提出します。人数が多いと手続きに時間がかかることもあるため、事前に正確な人数を確認しておくとスムーズです。

墓じまいをしないとどうなりますか?

お墓を長期間放置すると、「無縁墳墓」とみなされる場合があります。この場合、官報への掲載と現地への立札の掲示によって1年間の公告期間が設けられ、その間に申し出がなければ、墓地の管理者によって改葬される可能性が高いです。

せっかくのお墓が意図しない形で扱われないよう、管理が難しくなった時点で早めに墓じまいを検討することをおすすめします。

離檀料の相場はいくらですか?

離檀料には法律上の明確な基準がなく、一律の相場はありません。長年お世話になったお寺への感謝の気持ちとして、数万円から20万円程度を包むケースが多いといわれていますが、寺院との関係性によっても変わります。

国民生活センターには、数百万円規模の高額請求に関する相談も寄せられています。金額に納得がいかない場合は、まず寺院とよく話し合い、必要に応じて消費生活センターに相談しましょう。

祭祀承継者は誰が決めるのですか?

祭祀承継者は、故人による指定があればその人が、指定がない場合は慣習に従って決まります。慣習が明らかでない場合は、家庭裁判所が定めることもありますが、実際には長男や配偶者など、身近な家族が話し合いのうえで承継するケースが一般的です。

自分が承継者かどうか分からない場合は、他の親族と早めに相談し、誰が墓じまいの決定権を持つのかを確認しておくと安心です。

墓じまいは自分だけの判断で進めても良いですか?

祭祀承継者であれば、法律上は自分の判断で墓じまいを進めることができます。

ただし、他の親族に相談せずに進めてしまうと、後から「知らないうちにお墓がなくなっていた」といった反発を招き、トラブルに発展することがあります。円満に進めるためには、早い段階で親族に墓じまいの意向を伝え、理由や進め方について理解を得ておくことが大切です。

墓じまいの費用は誰が負担するべきですか?

法律上では費用負担者に明確な決まりはなく、祭祀承継者が中心となって負担するケースが一般的です。

ただし、実際には兄弟姉妹など複数の親族で分担することも珍しくありません。後々のトラブルを避けるためにも、誰がどのくらい負担するのかを、墓じまいを始める前に親族間で話し合っておくことをおすすめします。

金額に不安がある場合は、自治体の補助制度の有無もあわせて確認してみましょう。

墓じまいにかかる期間はどのくらいですか?

墓じまいは、親族との話し合いから納骨完了まで、おおむね3か月から半年程度かかるのが一般的です。改葬先選びや寺院との調整に時間がかかる場合は、1年近くかかることもあります。

特に閉眼供養の日程調整や、墓石の解体・撤去工事のスケジュールは天候や業者の都合にも左右されるため、余裕を持って計画を立てておくと安心です。

墓じまい後にお参りする場所はどうなりますか?

改葬先を永代供養墓や樹木葬にした場合は、その施設が新たなお参りの場所になります。

一方で散骨を選んだ場合は、決まった「場所」が残らないため、後から「手を合わせる場所が欲しい」と感じる方もいます。手元供養であれば、自宅に遺骨や分骨を残すことで、日常的にお参りを続けることも可能です。

ご自身やご家族がどのような形でお参りを続けたいかも、供養先選びの判断材料になります。

まとめ

墓じまいとは、今あるお墓を撤去して更地に戻し、寺院や霊園に使用権を返還することです。改葬とセットで語られることが多いものの、墓じまいは「お墓を閉じる作業」、改葬は「遺骨の引っ越し」という違いがあります。

後継者がいない・遠方に住んでいるなど、墓じまいを選ぶ理由は人それぞれで、決して特別なことではありません。

進める際は、祭祀承継者の確認や親族との話し合いを丁寧に行い、費用や改葬先の候補を早めに把握しておくことが、トラブルを防ぐ一番の近道です。永代供養墓・樹木葬・手元供養・散骨など、供養の形は多様化しており、ご自身やご家族の気持ちに合った方法を選べる時代になっています。

「笑顔の墓じまい」では、これからも墓じまいや供養に関する情報を、やさしい言葉でお届けしていきます。大切な方との向き合い方に迷ったときは、ひとりで抱え込まず、まずは親族や専門家に相談してみてください。

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